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地球(テラ)の海の底Blog

地球の底でブルー愛を叫ぶブログ

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「白い花」(1)【オークションネタ】

よそ様で稼働している「ジョミブルオークションハウス」に刺激されてあれこれ妄想しています。
自分ならやっぱりブルーを買うかしら。いや、ジョミーもほしい。キースも・・・
あれこれと欲張ってとうとうキスブルでオークションだったらどうだろう・・・とぽつぽつ書いています。

さわりだけUP。続くかどうか謎。


「白い花」(1)
 

「あれがほしい」

痛烈に衝動的な欲求が胸とそして下腹部にうずまいた。
先だってのアルタミラとの戦争で勝利をおさめ、その版土を手中に収め、
大帝国となったテラ王国の第一皇子キースはひとりつぶやいた。
黒い牡馬にまたがり、自身も黒い装束に身を包んだ長身の黒髪の王子は
手に入れたかったものが目の前に現れ、衝動をおさえがたくなった。

キースは、数人の従者を連れて、旅の者を装い、街の中を巡っていた。
表向きは見回りを兼ね、街中の反逆者や不届きものを探し出すのが目的だったが
窮屈な宮中行事から逃れるのも立派な口実だった。
その途中、奴隷の競り市に巡り合った。

若い女性、中年の女性、少年、少女、壮年の男性。
色々な「用途」に合うように様々な種類の人間が競りに掛けられていた。
その「商品」はほとんどが征服されたアルタミラの民だった。
キースはその値段と買う者の対比を面白がって見物していたが、ある人物が壇上に登ると
会場からはため息が漏れた。

壇上に立ったのは青年。
いや、まだ少年と呼んだ方が似合うような細身の青年だった。
髪の色は銀色に近い白。そして瞳の色は紅。
薄い布一枚で腰から下に巻き付けただけの姿で、手はゆるく交差され、
逃亡を防ぐための戒めが巻かれている。
まるで女性の様なその白い顔は全くの無表情だった。
他の売られている女や子どもはみんな不安そうな表情や泣きださんばかりなのに
彼はまったく堂々としていた。

「あれは、白子(しらこ)じゃないか」
「弱そうだな」

見物人の無遠慮な「品定め」が始まった。
耳をそばだて、キースは聞き入る。

「ウチには無理だな。農作業をさせる頑丈な男がほしいんだ」
「なら、『アッチ』の方で女のように抱いてやれよ」
「馬鹿いえ、女房だけでたくさんだ。男の愛人を囲う余裕なんざねえよ」
「まさか行方不明の王子じゃないだろうな」
「そんなはずはない。ブルー王子は砂漠で皇帝一家と一緒に殺されたんだ」
「だってなあ。遺体は焼かれちまってって言うしな」

ひそひそと囁く声がする。

たしかにそうだ。
戦争の際、皇帝一家を追い詰めたのは直属の部下のグレイブだ。
一家を殺し、砂漠で焼いたと報告してきた。
その中に王子ブルーと王女フィシスも含まれていた。
遺骨も見せられた。

だが市井の噂は絶えない。
アルタミラの第一皇子ブルーは生きている、と。
すでにアルタミラ攻略から3年が過ぎたと言うのに。

ブルーの姿を見たものはほとんどいない。
噂の域を出ないが、彼は色素をもたないアルビノとして生まれたため、太陽の光に弱く、
王宮の奥深くに大事に隠されて育てられたためにその姿を知る者は少なかった。
だがその美しい容姿の噂は隣国のキースの耳にも届いていた。
そしてその優しげな容姿を裏切る冷徹な頭脳の持ち主だということも伝わってきていた。
何よりの証拠に、長年アルタミラを攻略しようにもことごとく失敗していたのはこの聡明な王子の
戦略のせいだという話だった。
虚をついて、領地を奪うのに何年もかかってしまい、計画が失敗するたび母である女王イライザは
癇癪を起してキースに怒鳴りつけた。
だから、アルタミラを攻め落としたとき、キースはこれで母の小言を聞かなくて済むとほっとしたものだった。
しかし、この壇上の人間は、一体誰だ。
アルビノの青年なんてめったにいるものではない。

「まさか・・・な」

キースがつぶやいたとき、競りが始まった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日はここまでにします。
いろんなお話が混じっております(笑)

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うう~ん(_"_)

画像が見えない・・・
なんでかな~。まあ話に関係ない絵なので
ヨシとするか・・・
自分にとって課題の多いブログ運営です。

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職業:
一応カタギ
趣味:
妄想・ブルーお絵描き
自己紹介:
元々原作ファンで竹宮ファン。2007年4月のTVアニメ「地球へ」放映をきっかけに結城版ソルジャー・ブルーの美しさと強さにノックアウトされ、原作でも映画でもやらなかった二次創作にハマり、本を出す泥沼に落ちる。JUNE投稿歴のある腐女子。
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