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地球(テラ)の海の底Blog

地球の底でブルー愛を叫ぶブログ

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「白い花」(5)【キスブルオークションパラレル】

毎日蒸し暑くてダレダレです~。
砂漠の国のオアシス帝国パラレルになってきました。
まただらだらと長くなり、どこで切るかわからない話になりました。
キースが主人公みたいになっちゃった。
ブルーが描きたくて考えるんですけれども視点はキースですね。
キースって頭の切れる人、ってイメージがあるのでこうなってしまいます。

もう色々とシュミ丸出しでしっかりとお笑い?ください。
ブルーをもっともっと酔わせてみたいです。

あ、拍手いただきありがとうございます!増えると更新スピードが上がるかも???(当てにならんが)


白い花(5)


キースは軽い夕食をすませ、その日の報告書を作成していた。
色々と「公務」があるが書類の作成は必ず自分で行い、できる限り手を入れた。
その記録が表向きの「歴史」となり、後世に残る。
その「仕事」が王太子としての己れの義務だと思っていた。

気が付くともう月が中天にかかるほど遅くなっていた。
キースは立ちあがり、部屋のろうそくを消した。
窓から月の光がさす。
あの青年の白銀の髪の輝きのようだった。

キースは後宮に向かった。
公務の場所とはちがう華やかな文様の柱の廊下が続いている。
警備のものがさっとひれ伏す。

「例の者、準備できてございます。」

宦官の一人が傍により、小声で告げた。

「ごくろう」

キースは大股で部屋の奥に入って行った。
途中で着ていた黒い装束を次々に脱ぎ捨てる。
たくましい体躯があらわになる。
するとどこからともなくそれを拾う手があった。
キースは何人かの女の部屋の前を通り過ぎ一番奥の部屋に向かった。
扉から覗く女の眼がねっとりとキースのたくましい背中を追う。
キースは部屋の前に用意されていた白いゆったりした夜着をはおり、深紅のカーテンをあけた。

ほの暗い照明の中に花の香りが満ちてむせかえるようだった。

部屋の奥に赤い天蓋付きの豪奢な寝台がある。
その奥にすすむと絹のシーツが乱れていた。
白い足が見える。

のぞくと、昼間のアルビノの青年がすうすうと眠りこけていた。

男にしては長めの髪は枕に乱れ、シーツの白さよりも白く輝いていた。
薄く開いた唇には濃い赤の紅。
部屋に灯るろうそくの明かりが唇の間から覗く白い歯に反射する。
耳には白い細かい花をかざり、薄化粧をほどこされている。
長いまつげが紅を刷いた頬に影を落とし、とても同性とは思えない。
爪も赤く染められ、まるで女のようだった。
身体にまとう白い薄衣は若い女が好んで着るはやりの花模様がちらばっていた。
後宮の女たちが嬉々として飾り立てたのが目に見えるようだった。
そしてその衣装がまるであつらえたように似合う様には呆れるほどだった。

そしてもっと呆れることは、「主人」が来るまでに眠りこけてしまうほどの
豪胆さをこのたおやかな青年がもっていることだった。
キースは怒る気にもなれなかった。

「やれやれ、とんだ眠り姫だ」

いずれにしろ、この者は俺のものだ。
そう思うだけで気持が昂ぶった。
キースはベッドの傍らに用意されていたワインを飲む。
いつも女を抱くときに出される「媚薬」入りだ。
飲みながら無防備に眠るブルーの足をなであげる。
ブルーは「んん」と身じろいだがまだ目を覚まさない。
キースはワインを口に含み、口移しで眠るブルーの口に流し込んだ。

「んんん・・・!?」

ワインが喉からこぼれ、まとっている白い薄衣を赤く染めた。
もう一口飲ませようとしたときブルーの赤い宝石のような瞳がしばたいた。
逃れようとする顔をおさえ、さらにワインを喉に流し込んだ。
ブルーは咳き込んで、キースを見上げた。
やっと目が覚めた子どものようだ。

「待ちくたびれたか」

「・・・・ふ・・・す、まない・・・・、ここで・・・ケホッ・・・待ってるように言われて・・・」

むせてしまい、それからは言葉が途切れた。

「ずいぶんと磨いてもらったものだな。後宮(ハレム)の女たちが嫉妬してるぞ」

「僕は立っていただけだ。皆が勝手に着せてくれた。」

ブルーは白いドレスをいじりながら答えた。

「お湯も使わせてくれたし、食べ物や冷たい飲み物も出してくれた。感謝してる」

「お前から感謝の言葉を聞くとは思わなかった」

「あの競り市の主はけちん坊でね。ろくな食事がでなかった。」

キースはこの者をすぐ抱くつもりでいた。
だが話をもっと聞きたいと思うようになってきた。

「もっと飲め」

キースはブルーにグラスを持たせ、ワインを注いだ。
ブルーは口をつけ、ワインを飲み干す。
白い喉が動き、ワインが流れ込む音を聞きながらキースはこの青年の乱れた姿を想像し、心が騒いだ。
二杯、三杯と重ねるうち、ブルーの色白の肌がうっすらと赤くなってきた。
化粧した紅よりもほんのりとした赤みは充分に欲をそそった。
瞳も潤み、呼吸も早くなってくる。
ふうとため息をつき、ブルーは段々と酔って来たようだ。
そろそろ「媚薬」の効果が出るころだ。
キースはさらにワインを飲ませた。

「買われて嬉しいか。それとも迷惑だったか。」

ブルーは質問に答えず、

「君は払いを値切っていたね。そんなに僕の値打ちは低い?」

と絡むように問いかけた。
あいかわらず、自分を「君」と呼ぶふてぶてしさは抜けない。
酔って来たか、とキースは思った。

「血税を無駄には使えんからな。」

ブルーはふふ、と笑った。

「賢明な王太子様だ・・・。」

「それに『使って』みなければ本当の値打ちはわからんからな」

ブルーは皮肉な笑みを浮かべた。
キースはワインをつぎ、今度は自分で飲んだ。

「お前を・・・・危険だという者がいる」

ワインを飲む手が止まり、ブルーの目が細められる。

「それは・・・・賢明な部下だ・・・・」

「『砂漠の獅子』と関係があるのか」

単刀直入にキースはきいた。
ブルーは表情を変えずに言った。

「さあ、僕には3年前からの記憶しかないからわからない」

「ほう・・・・・お前は何者だ・・・?」

キースはどういう返答をこの者がするか楽しむ余裕ができていた。
ブルーはうなだれて、グラスを左右に傾け、ワインをゆらした。
そのワインの色を映すかの様な赤い瞳に影が宿る。

「僕にもわからない・・・・・。
気がついたら川辺に倒れていた。
聖なる川から流れてきたと村人が助けてくれた。
でもその村も襲われた。
そして気が付いたら奴隷市場で売りに出されていた。」

キースはふん、と鼻で笑った。

「よくできた話だ。記憶がないとは上手く考えたな。」

「嘘でもなんでもない。本当にわからないのだ。」

キースは会議での噂を思い出し、この者の正体を探るべきか迷った。
だが、所詮無駄なように思えた。
今この者に何の力もありはしない。
たとえ征服した国の王子であろうと、宮中にいれば何もできはしない。

「お前の身の上話などどうでもよい。今夜は黙って俺のいうことをきいていればいい。」

ベッドに腰掛け、キースはブルーの正面に座った。
顎に手をかけ、上をむかせる。

「お前は『バージン(処女)』か。」

「さあ・・・試してみるといい」

ブルーは目を細め、キースを見上げた。
この表情はどこかで見たことがある。
そう思ったがキースは思い出せなかった。

キースは白い夜着をぬいだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワインは初めキースだけがのむ予定でしたが、作者が飲ん兵衛?なのでブルーも飲んでしまいました・・・・
次は裏にUP予定です。(近いうちに・・・へへへへ;;;)

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HN:
KAORU
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性別:
女性
職業:
一応カタギ
趣味:
妄想・ブルーお絵描き
自己紹介:
元々原作ファンで竹宮ファン。2007年4月のTVアニメ「地球へ」放映をきっかけに結城版ソルジャー・ブルーの美しさと強さにノックアウトされ、原作でも映画でもやらなかった二次創作にハマり、本を出す泥沼に落ちる。JUNE投稿歴のある腐女子。
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